Gutta-Percha Points
Gutta-Percha Points デンツプライシロナ株式会社
評価なし
製品概要(用途・特徴・製品種別・臨床シーン) デンツプライシロナのガッタパーチャポイント(WaveOne Gold Conform Fit® GPポイント)パッケージ。同社のNiTiファイルシステムに対応したマスターコーンが提供されている。 ガッタパーチャポイント(GPポイント)は、歯内療法(根管治療)に欠かせない標準的な根管充填材です[1] 。根管内を洗浄・成形した後、シーラー(根管用接着剤)とともにGPポイントを根管内に充填することで、完全かつ液密なシール を達成し、根管治療の長期的予後を支える役割を果たします[1] 。デンツプライシロナ社のGPポイントは、最適な熱挙動(加熱時の振る舞い)と粘弾性特性を持つ素材配合により高品質に仕上げられており、精密に作られたコーンはISO規格に基づく一貫したサイズ・テーパー精度を持ちます 。そのため、 で信頼性が高く、従来品で起こりがちなサイズばらつきが抑えられています。
尖端径(先端サイズ)はISO規格準拠
デンツプライシロナのGPポイント製品は大きく分けて、標準テーパーのポイント(.02テーパー) と、エンジン用NiTiファイル形成根管に適合する太いテーパーのマスターポイント(.04、.06テーパー) があります。特に.04や.06テーパーのポイントは通常の.02テーパー品よりテーパー度が大きく、NiTiロータリーファイル等で根管拡大形成した後のシングルコーン充填に適しています[2] 。サイズはISO#15~#40まで各種(単一サイズおよびアソートセット)展開され、頭部は国際規格に準じたカラーコードで色分けされているため直感的に径を判別可能です(例:#15白、#20黄、#25赤…)[3] 。1箱あたりの本数は通常120本入り(6本入りバイアル×20など)で提供されます[4] [3] 。また、側方加圧充填に用いるアクセサリーポイント (極細~中細サイズ)も用意されており、こちらも適度な硬さと柔軟性・熱可塑性・X線不透過性を備え、自動化工程により形状・サイズの均一化が図られています[5] 。
製品ラインナップには、デンツプライシロナ社の各種NiTiファイルシステム専用のマスターポイント も含まれます。例えばWaveOne GoldやProTaperシリーズ、TruNatomyなど各ファイルシステム専用の「コンフォームフィット (Conform Fit®)」GPポイントが提供されており、これらはシステムで形成された根管形態に正確にマッチするカスタムコーン です[6] [7] 。Conform Fitテクノロジー採用のマスターコーンは射出成形によって精密に製造され、従来の手巻きガッタパーチャに比べ40%以上も形状が均一 な可変テーパー形状となっているのが特徴です[8] 。この高精度なポイントにより根尖部でのぴったりとした適合(タッグバック) が得られ、従来品では起こり得た「先端部での緩み」も解消しやすくなっています[8] 。さらにConform Fitポイントは加熱装置との親和性も高く、熱源から約4mm先まで熱が伝わって先端まで温かいガッタパーチャを供給 できるため、低めの温度設定でも根尖部まで流動性の高い充填が可能です[9] 。結果として加熱による周囲組織へのダメージリスクを減らしつつ確実な三次元充填を実現できます[10] 。なお、Conform Fitポイントは天然ゴムラテックスを含まず 作られており、製品は滅菌済みで供給されるため(TruNatomyポイント等)清潔性・安全性にも配慮されています[9] [11] 。包装形態も工夫されており、ファイルサイズごとに色分け・ラベリングされたタブ付きブリスターパック 入り(60本)で提供されるため、従来のバイアルから取り出す方式より識別や取り扱いが容易になっています[12] 。例えばWaveOne Gold用のConform FitポイントはPrimary(#25相当)など4種類のテーパー/チップサイズが用意されており、それぞれ対応するファイルと一対一対応する形でシングルコーン充填に用いることができます[6] 。このように同社ファイルシステムとポイントが一体となったトータルシステム を構築できる点も特徴です。
臨床シーンにおいて、デンツプライシロナのGPポイントは様々な根管充填テクニックに対応 できます。古典的な側方加圧充填法ではマスターポイントとしてISO標準ポイント(または太めのポイント)を根管長適合させ、残余空隙に細いアクセサリーポイントを加圧挿入します。また温熱垂直加圧充填法(ウォームバータカル) では、適合の良いマスターポイントを一旦根管に挿入後、加熱器具で軟化・圧接して根尖部を密封し、残りの根管空間は追加の加熱ガッタパーチャでバックフィルします。デンツプライシロナのポイントはいずれの方法にも使用可能であり、特にConform Fitポイントは低温度で軟化しやすい特性からウォームテクニックとの親和性が高いと言えます[10] 。さらに近年普及しているシングルコーンテクニック (NiTiファイル形成後にマスターポイント1本とシーラーで充填する方法)では、そのシステム専用のGPポイントを使うことで根管形成形状にシステムマッチ した効率的な根充が可能です[6] 。WaveOne GoldやProTaperなど各システム用のポイントを使用すれば、まさに「形成したその形をそのまま1本で埋める」 ことができ、操作時間の短縮やテクニック習熟の容易さにも寄与します。デンツプライシロナはキャリアベース充填法(ThermafilやGuttaCoreなどプラスチック棒にガッタパーチャを付加した根充器具)も含め、多様な充填ソリューションを提供しているため、ユーザーの採る術式に応じて適切な製品を選択できる体制が整っています[13] 。総じて、同社のGPポイントはあらゆる臨床シーンで汎用性が高く、安定したシール性能と操作性を発揮する充填材 と言えるでしょう。
評価軸レビュー(操作性/症例適応/連携性/価格/品質/ユーザーの声)
操作性(ハンドリングの容易さ) デンツプライシロナのGPポイントは適度なしなやかさと腰の強さ を兼ね備えており、扱いやすさに定評があります。[14] にあるように、柔軟性に優れる一方で適度な硬さを持つため、湾曲のある根管にも挿入しやすく、かつ押し込む際に座屈(折れ曲がり)しにくい安定性があります[15] 。表面も滑沢で滑りが良く、根管内へのスムーズな挿入が可能です[15] 。ISOカラーコードによりサイズ識別も容易で、あらかじめパッケージに長さ目盛りが付いた製品(例:他社製品ですが16–24mmの印字付きポイントなど)も存在します。デンツプライシロナ純正ポイントには長さマーキングはありませんが、その代わり精密なサイズ管理 によって適合するポイントを素早く選択できる利点があります。特にConform Fitポイントでは、規格通りのポイントを選べば根尖部で「ピタッ」と止まるタッグバックが得られる設計であり[8] 、手探りで何本もポイントをトライする手間が軽減されます。実際、従来の手巻きポイントでは一見合っていそうでも先端部が緩いことがありましたが、デンツプライシロナのポイントは引き戻し感のある確実なフィット を実感しやすいとされています[16] 。総じて、コーンの選択・操作・挿入の一連のステップがスムーズに行える点で操作性は高い評価を受けています。
症例適応(対応症例の幅広さ) GPポイント自体はあらゆる根管治療症例で使用される基本材ですが、デンツプライシロナの製品群は症例に応じた多様なサイズ・タイプを網羅 しています。細い根管や湾曲根管には柔軟な細径ポイント(#15や極細サイズ)から、中〜大きな根管には#40以上の太径ポイントまで揃い、必要に応じて先細りのポイントをカスタムカットして使用することも可能です。標準.02テーパーのISOポイントは#15〜#140程度までラインナップされており(太径は希少ケース向け)、一般的な根管拡大サイズ(#25〜#40前後)には.04/.06テーパーのマスターポイントが対応します[2] [3] 。特に近年のNiTiファイルで形成するテーパーの大きな根管や、テーパーが可変な根管形態(例:Protaperのような漸進テーパー)にもマッチする専用ポイントが用意されているため、症例毎に最適なポイントを選択可能 です[6] [11] 。例えば、細く屈曲した根管では無理に太いポイントを使わず#20以下の細いポイントを側方加圧で充填すると良く、一方で広大な根管腔や根尖孔が大きい症例では#50以上のポイントを複数本併用する、など臨機応変な使い分けが求められます。デンツプライシロナのポイントはこうした多様な症例に対して必要十分な規格を網羅 しており、特殊なケースを除き対応できない症例はほとんどないと言えます。
連携性(他システムとの連携・適合) デンツプライシロナのGPポイント最大の強みの一つが、同社のNiTiファイルシステムとの高度な連携 です。各種ロータリーファイルの形状・サイズに合わせて設計されたポイントをラインナップしており、ユーザーは自分が使用している形成システムにジャストフィットするポイント を自信を持って選ぶことができます[13] 。例えばWaveOne Goldシステムを導入している医院なら、そのシステムマッチングポイント (Primary, Medium, Largeなど)が用意されており、形成と充填がシームレスに繋がります[6] 。これは他社製ファイルシステムでは適合が難しい場合もあるため、デンツプライシロナ製品同士を組み合わせるトータルエンドシステムのメリットと言えます。もちろん他社の汎用ISO規格ファイルで根管形成した症例にも問題なく使用でき、ISOサイズ・テーパー表示に従ってポイント選択すれば充填可能です。ただし、他社独自規格(例:VDW社のReciproc®ファイルR25など)で形成した根管では厳密には先端形状が一致しない場合もあるため、その際は最も近いISOサイズのポイントを選ぶか微調整が必要です。GPポイント自体は非アクティブな素材であり、基本的にどのメーカーのシーラーとも化学的な相性問題は生じません。したがってシーラー(デンツプライシロナ社のAHプラスなど樹脂シーラーや、各種MTAシーラー等)とも自由に組み合わせ可能です。総じて、デンツプライシロナのGPポイントは自社製品との親和性が特に高く、異種製品とも標準規格内であれば互換的に使用できる柔軟性 を持ちます。複数メーカーの器具・材料を組み合わせて治療する場面でも、GPポイントがボトルネックになることはほとんどありません。
価格(コストパフォーマンス) GPポイントは消耗品の中でも比較的低価格な部類ですが、デンツプライシロナ製品は信頼のブランド品として適正な価格設定 になっています。市販価格は1箱(100〜120本入)あたり数千円程度が相場で、例えばデンツプライシロナ純正の.04/.06ポイント(120本入り)は2,000円前後で販売されています(流通ルートによっては1,100円程度の割引価格もあり)[17] [18] 。一方、韓国のMeta Biomed社製などコスト重視の製品は1箱1,000〜1,500円程度とやや割安で提供されているケースもあります。国内メーカーのGC社製「ガッタパーチャ・ポイント」も同程度の価格帯です。価格差自体は数百円〜千円程度 であり、1症例あたりに換算するとごくわずかな違いのため、信頼性や適合精度を重視してデンツプライシロナ製を選ぶ歯科医師も多くいます。実際、デンツプライシロナは世界的にもGPポイント市場で高いシェアを占める大手であり、その品質と信頼性に裏打ちされた製品価値を考慮すればコストパフォーマンスは良好と言えるでしょう[19] 。システムマッチングポイント(Conform Fitシリーズ)は60本入りと内容量が半分ですが、高精度製造や滅菌済みである点を踏まえた価格設定になっています。まとめ買いやディーラーによるボリュームディスカウントも活用しつつ、安価品との僅かな価格差で得られる安心感 を評価するとよいでしょう。
品質(精度・材質・信頼性) 品質面では、デンツプライシロナのGPポイントは業界トップクラスの精度と安定性 を備えています。素材はガッタパーチャ(天然樹脂)に酸化亜鉛などの不充填材・着色料を混合し、独自配合で練り上げられています。その結果、熱時の軟化具合や冷却後の剛性などが最適化されており、熱可塑性と粘弾性のバランス が優れている点が特徴です[1] 。射出成形技術を導入したConform Fitポイントでは機械加工精度が極めて高く、ヒトの手で巻いていた従来品より寸法精度・形状の再現性が飛躍的に向上しています[8] 。これは実際の適合精度に直結し、根尖部での微小な隙間リスクを減らすメリットがあります。またX線不透過性(レントゲンで写る濃度)も十分に高く設定されており、充填後のX線写真で充填状態を明瞭に確認できます[15] 。材質に関しては、天然ゴム由来のガッタパーチャを使用していますが、前述の通りConform Fit製品ではラテックスアレルギーへの配慮からラテックスプロテインを含まない処方 が採用されています[9] 。一方、市場に出回る一部安価なポイントではゴム成分比率を高めて硬さを出す代わりに粘りが不足したり、逆に柔軟性重視で軟らか過ぎて折れ曲がりやすいものもあります。その点、デンツプライシロナのポイントは腰が強いのにベタつかず表面も滑らか という絶妙な品質バランスを実現しており[20] 、ユーザーからの信頼は厚いです。さらに製造ロットごとの品質管理も徹底されており、寸法不良や欠陥品はほとんど報告されていません。総合して、安定した品質と臨床成績に裏付けられた信頼性 がデンツプライシロナのGPポイント最大の魅力と言えるでしょう[19] 。
ユーザーの声(口コミ・評価) デンツプライシロナのGPポイントに対するユーザー評価は概ね良好です。実際に使用している歯科医師からは、「サイズ精度が高くフィット感が良い」「他社のポイントでは得られなかったtug-back (引き戻し抵抗)がしっかり感じられる」といった声が聞かれます。また「硬すぎず軟らかすぎず、操作中に折れたり突き抜けたりしにくいので扱いやすい」というハンドリング面の評価も多く報告されています。シングルコーン充填を実践しているユーザーからは、「WaveOne Gold用のGPポイントを使うと一発で適合し、充填時間が短縮した」「専用ポイントとバイオセラミックシーラーの組み合わせで予後良好な根充が得られている」等、システムマッチングによる効率化と密封性向上を実感する声も上がっています。[21] に見られるように価格面でも「手頃な価格で迅速に入手でき助かる。また購入したい」といったコメントがあり、入手性・コストに関しても大きな不満はないようです[21] 。一方で、ごく一部には「安価な他社製でも大差ないのでは」といった意見や、「滅菌済みだが結局使う前にエタノール消毒するのでメリットを感じにくい」といった指摘もあります。しかし総合的には、精度の高さによる安心感と充填結果の確実性 に言及するポジティブな評価が大半を占めており、デンツプライシロナのGPポイントはユーザー満足度の高い製品といえます。実際、世界市場における同社製ポイントの広範な普及がそれを裏付けており、多くの臨床家が日々の根管充填において信頼を寄せています[19] 。
類似製品との比較と差別化ポイント(Maillefer、Meta Biomed、VDW 他) ● メルファー(Maillefer)との比較: Maillefer(メルファー)は元々スイスの老舗メーカーで、現在はデンツプライシロナ傘下のブランドとなっています。古くから手巻き製法のガッタパーチャポイント を供給しており、ISO規格の.02テーパーから.04・.06テーパー、アクセサリーサイズまで非常に幅広いサイズ展開が特徴です[3] 。Mailleferブランドのポイントは世界中でスタンダードとして用いられてきた経緯があり、品質も高水準ですが、近年のConform Fitシリーズのような射出成形技術は採用されていません。そのため寸法の均一性や先端形状の精密さ では、最新のデンツプライシロナ製Conform Fitポイントの方に軍配が上がります。実際、Maillefer製ポイントを含む従来品ではメーカー間で僅かな寸法誤差があることが研究報告されています(例:ある社の#15が他社の#20相当の太さだった等)。一方でMailleferのポイントは長年の実績から信頼性・汎用性の高さ が確立しており、多くの歯科医院で標準的に使用されています。結論として、「Maillefer=従来型の安定品質、Dentsply Conform Fit=新世代の高精度ポイント」 という位置づけで差別化できます。両者ともデンツプライシロナ系列の製品で品質基盤は共通しているため、大きなハズレはなく安心して使える点は共通しています。
● メタバイオメッド(Meta Biomed)との比較: Meta Biomed(韓国)は世界シェア約17%を占めると言われる根管充填ポイントの大手メーカーであり[22] 、価格競争力の高い製品をグローバルに展開しています。同社のGPポイントはISO規格品からContinuous Waveテクニック対応の太いテーパー品までラインナップされており、素材配合や品質も近年では向上してきています。最大の特徴はリーズナブルな価格 で、デンツプライシロナ製に比べて1割〜2割程度安価なことが多く、予算重視の医院や本数を多く消費するケースで採用される傾向があります。一方でユーザーからは、「若干柔らかく感じ扱いやすいが、逆に腰が弱くて曲がりやすい」といった声や「ロット間で太さにばらつきを感じる」との意見も散見され、寸法精度・硬さの安定性 ではデンツプライシロナ製に一日の長があるようです。ただ、通常の臨床で大きな問題になるレベルではなく、実用上はMeta製でも十分根管充填を行えるため、コスト優先で選択するユーザーもいます。Meta Biomed自身も世界市場での存在感を高めており、品質改良に力を入れているため、近年では「コストパフォーマンスに優れ品質も許容範囲内」という評価に落ち着きつつあります。まとめると、Meta Biomedは低価格で一定品質、Dentsply Sironaは価格相応のトップ品質 という棲み分けと言えるでしょう。予算に余裕があり最良の適合性を求めるならデンツプライシロナ、費用対効果を重視するならMetaという選択基準になります。
● VDWとの比較: VDW(ドイツ)はReciprocやMtwoファイルなどで知られる歯内療法メーカーで、GPポイントも各種供給しています。VDWのポイントはドイツ規格らしく堅実な作り で、.02/.04/.06テーパーのISOポイントからReciproc専用ポイントまで揃います。特徴として、コーン全体が均質なガッタパーチャ素材で高い剛性 を持ち、表面も非常に滑沢で根管への挿入性が良好と謳われています[15] 。また放射線不透過性も高く設定され、充填後のX線評価で遜色ない明瞭さを示します[15] 。VDW独自の工夫として、ポイントが落ちないようフォームインレイ付きのスライド式カセット包装 を採用しており、これは小さなポイントを紛失しがちな臨床現場で利便性を発揮します[23] 。デンツプライシロナ製との比較では、適合精度や材料特性は同等レベルで、大きな性能差はないとの評価が一般的です。ただしReciprocシステムのポイントなどVDWシステム専用設計 の製品はデンツプライシロナには代替がなく、システムユーザーはVDW純正を使う必要があります。一方、VDWポイントをデンツプライシロナのファイル形成後に使う場合も基本的には問題ありませんが、細かなテーパー形状が異なる可能性はあります。価格面ではデンツプライシロナ製と同程度か若干高めに設定されているケースもありますが、その分しっかりとした品質管理とブランド信頼があります。総じて、VDWは欧州系の堅実ブランドとしてデンツプライシロナと並ぶ品質を持ち、細部の設計思想やパッケージで差別化を図っている と言えるでしょう。ユーザーの嗜好や既存システムとの兼ね合いで使い分けられるケースが多いです。
● その他の類似製品: 上記以外にも、日本国内ではGC社「ガッタパーチャポイント ソフトタイプ」や日常社・白水貿易など各社からGPポイントが販売されています。例えばGCのソフトタイプは室温で腰があり挿入しやすく、体温付近で軟化して緻密な封鎖が可能 というユニークな特性を謳っています[24] 。国産品は品質が安定している反面、システムマッチング製品は少なく汎用ISOサイズ中心です。総じて、デンツプライシロナを含むグローバルブランド品は精度・品質で優れる傾向があり、ローカルブランド品やODM品(海外OEMの名称違いなど)はコスト面でメリットがあります。それぞれの製品コンセプトや強みの違い を理解した上で、自院のニーズに合ったポイントを選定すると良いでしょう。
向いているユーザー像(適合する医院・治療スタイル) デンツプライシロナのGPポイントは、その高い精度とシステム適合性 から特に以下のようなユーザーに適していると言えます。
NiTiファイルシステムを積極的に導入している医院: WaveOne GoldやProTaperシリーズなどデンツプライシロナ製の根管拡大システムを使用している場合、同社のConform Fit GPポイントを併用することで最も効率的かつ確実な根管充填が可能です。シングルコーンテクニックによるスピーディーな治療を志向する歯科医師にとって、システム純正のGPポイントは治療成績の安定と時間短縮に直結するメリットがあります。
根管充填の品質を最重視するエンドスペシャリスト: 精密な根管治療を心掛ける専門医や、それに準じた治療クオリティを目指す一般歯科医にとって、デンツプライシロナのGPポイントは再現性の高いシール性能 を提供します。先端まで過不足なく充填できるポイントは歯内療法の成功率向上に寄与し、難症例(細い根管や湾曲根管、解剖学的変異がある根管など)でも適切なサイズが選べることで対応力が上がります。品質に妥協せず確実な予後を狙うユーザーにマッチします。
根管治療症例数が多く信頼性と在庫管理を重視する医院: デンツプライシロナ製品は世界的なブランドであり入手性が良く、安定供給されています。大量購入やディーラー在庫も潤沢なため、根管治療の件数が多い医院でも安定して必要数を確保できます。また、ISO規格に忠実な製品ゆえ在庫管理が容易 で、サイズごとの偏りが少ないという声もあります。「このサイズだけ使えない」「ロットが変わったら太さが違う」といった心配が少なく、スタッフも安心して在庫コントロールできます。結果として日常診療の円滑さに貢献するため、症例数の多いユーザーほど恩恵を感じられるでしょう。
最新の根管充填技術を取り入れたい医院: 低温加熱で軟化するConform Fitポイントや、ラテックスフリーによる安全性向上など、デンツプライシロナのGPポイントは常に新しい技術トレンドを取り入れています。患者さんへの安全配慮(アレルギー対策)や最先端の充填技法をアピールしたい医院にとって、自院で使用する材料をアップデートしていくことは差別化にも繋がります。「当院では精密根管充填材としてデンツプライシロナ製ポイントを使用しています」と説明すれば、患者さんの信頼獲得にも一役買うでしょう。
一方、コスト最優先でとにかく安価に済ませたい場合や、過去に在庫で抱えた他社ポイントを使い切るまでは現行品で凌ぎたいという場合には、デンツプライシロナ製に乗り換えるタイミングを見計らう必要があるかもしれません。しかし品質・操作性の向上による臨床メリットは価格差以上 との評価が多く、幅広いユーザー層にお勧めできる製品です。
導入時の注意点(導入コスト・対応システム・操作手順上の注意など) デンツプライシロナのGPポイントを新たに導入するにあたり、いくつか留意すべきポイントがあります。
導入コストと在庫計画: 前述の通り製品自体の価格は比較的手頃ですが、システムマッチングポイントの場合はサイズごとにパックが分かれているため、必要な種類を揃える初期コストを見積もっておきます。例えばProtaper Next用ならX1〜X3それぞれのポイントを準備する必要があります(各60本入×3種など)[25] 。自院の症例でよく使うサイズを把握し、適切な数量・サイズ構成で在庫することが重要です。最初はアソートパックで様子を見て、消費の多いサイズを追加発注すると効率的です。また、既存で他社ポイントの在庫がある場合、一気に切り替えると在庫ロスが発生するため、並行して使い減らしながら徐々に移行する方法も検討してください。
対応システム・器具の確認: 導入前に、自院で使っている根管形成システムとの適合性を確認 しましょう。もしWaveOneやTruNatomyなど特定のシステムを導入済みであれば、その専用GPポイントを選ぶ ことで最大の効果が得られます[6] 。逆に他社のシステムを使っている場合でも、ISO規格サイズ内であれば問題なく使用できますが、一部フィット感に差異が出る可能性があります(例:Reciproc用ポイントはできればVDW純正を使用)。また、ガッタパーチャカッター(加熱器具)やオブチュレーターシステム等、併用するデバイスとの相性も確認します。デンツプライシロナのGPポイントは一般的な加熱ツール(ガッターパーチャカッター、システムBなど)で問題なく軟化・切断できますが、機種によって温度設定の最適値が多少異なる場合があります。メーカー推奨の設定温度や手順があれば従いましょう。Conform Fitポイントは低温度でも軟化しやすいため、従来よりやや低めの温度で加熱加圧する ことで周囲組織への影響を抑えつつ充填できます[10] 。
操作手順上の注意: 初めて使用する際は、従来ポイントとの質感や挙動の違い を把握するため事前に練習模型等で試用すると安心です。特にConform Fitは従来品より硬めに感じる場合がありますが、根管内でしっかり適合させることで引き抜き抵抗が得られる設計です。無理に押し込みすぎず、「タッグバック」を感じた位置でカットしましょう。カット後の圧接も忘れずに行い、根尖部を緻密に封鎖します。また滅菌・消毒方法 にも留意が必要です。基本的に使い捨ての滅菌済み製品以外のGPポイントは、使用直前にアルコール綿で拭浄したりNaOClに短時間浸漬する程度で十分です。オートクレーブ滅菌は不可 なので行わないでください(高温で溶解・変形します)。ラバーダムを装着し、ポイントを清潔なトレイに展開してから使用するなど、根管内への細菌混入を防ぐ工夫も重要です。さらに、患者さんに天然ゴムアレルギーがある場合は注意が必要です。従来型のGPポイントは微量ながらラテックス抗原を含む可能性があるため[26] 、症例によってはConform Fit(ラテックスフリー)を選ぶ、あるいは代替材料(レジンポイント等)を検討してください。
以上の点を踏まえつつ導入を進めれば、デンツプライシロナのガッタパーチャポイントは日々の根管充填において強力な武器となってくれるでしょう。その高い適合性と信頼性によって得られる予後の安定した根管充填 は、術者・患者双方に大きなメリットをもたらすはずです。ぜひ適切な手順で導入し、その性能を最大限に活用してください。
[2] デンツプライ ガッタパーチャポイント − 製品情報|OralStudio オーラルスタジオ
[5] ガッタパーチャ アクセサリー ポイント (541) − 製品情報|OralStudio オーラルスタジオ
[19] ガッタパーチャポイント 市場規模、シェア、成長 | CAGR予測 2032
[20] ガッタパーチャポイント(アクセサリーポイント) | 白水貿易株式会社
[22] [PDF] ソールバイト 単体チラシ - プレミアムプラスジャパン
[24] ガターパーチャソフトポイント - Gc.dental
[26] [PDF] ガッタパーチャ アクセサリーポイント - 松風