Intego
製品概要(Integoシリーズの用途・特徴) Integoシリーズ は、デンツプライシロナ社のミッドクラスに位置する歯科用ユニット(トリートメントセンター)です[1] 。上位モデル(シロナのTeneoやSinius等)のエルゴノミクス設計コンセプトや洗練されたデザインを受け継ぎながら、必要十分な機能をシンプルにまとめた「パフォーマンスクラス」のモデルとなっています[1] 。一般的な歯科治療全般に対応し、日常診療からエンド(根管治療)まで 幅広い臨床シーンで使用できます。患者用チェア、ドクターユニット(主操作テーブル)、アシスタントユニット、ライト、給排水系統などが一体化した総合設備であり、直感的な操作性とスムーズなワークフローを追求しています[2] 。チェアの動きや器具配置、視野の確保など細部に至るまで最適化されており、 と を両立しています 。
人間工学に基づく快適性
効率的な診療動線
Integoシリーズには大きく3つのバリエーションがあります:Intego(標準モデル) 、Intego Pro(上位モデル) 、そしてAmbidextrous(アンビデント)モデル です。いずれも患者チェアや基本的構造は共通ですが、装備や機能に違いがあります(下表参照)。とくに「Intego Ambidextrous(インテゴ アンビデント)」は左右どちらの利き手の術者にも対応できる回転機構付きモデルで、ユニット全体を15秒以内 で右利き用から左利き用に切り替え可能な点が大きな特徴です[3] [4] 。この機構により、左-handedのドクター や複数ドクターが在籍するグループ診療 でも一台のユニットを柔軟に共有でき、しかも設置に必要なスペースは通常モデルと変わりません[5] [4] 。
Intego各モデルの主な違い比較 項目Intego (標準)Intego Pro (上位)Intego Ambidextrous (左右兼用モデル)基本コンセプト 上位機種のコンセプトを継承したエントリーモデル。必要機能を厳選し経済性と性能を両立[6] 。Integoをベースに機能強化。感染予防・エンド治療支援など高度機能を追加したモデル[7] [8] 。Intego/Intego Proに左右切替機構を追加したモデル。右利き・左利き双方に短時間で対応[4] 。標準装備の主な違い 標準的なチェアマウントライト、EasyPad操作パネル、4器材ポジション(+オプションで拡張)等を装備。プレミアムシート (質感の高い張り地)やダブルジョイントヘッドレスト 、最大5器材ポジション 、EasyPad(オプションでタッチパネルEasyTouch)等[9] [10] 。ガラス製スピットン (洗口鉢)と自動給水(コップ給水)機能 を標準装備[11] 。ベースはIntegoまたはIntego Proの装備構成に準ずる。ユニット本体が240°回転 し、左右いずれ側からでもアプローチ可能[5] (フロア固定式の回転機構を内蔵)。感染予防・衛生清浄水ボトル 方式による給水(外部給水も可)。ホース洗浄用アダプター装着可。自動フラッシングや連続除菌システムはオプション対応(簡易型)[12] [13] 。コンフォートウォーターユニット 標準搭載:内部配管の連続除菌システム (過酸化水素水+薬剤Dentosept)や自動洗浄/パージ機能 を内蔵[8] [14] 。使用後のホース自動パージ機能 も標準[14] 。衛生管理負担を軽減[15] 。Intego/Pro同様に清浄水ボトルやオートクリーン機構を装備可能。左右切替え機構を備えるが、必要とされるユーティリティ(給排水・吸引など)の接続要件は通常モデルと同等(追加スペース不要)[4] 。内蔵拡張機能 必要に応じオプション選択可:例)LEDライト (照明)グレードアップ、カメラ・モニターシステム(後付設置)等。エンド用モーター/アペックスロケータは基本非対応。エンド治療モード対応 (EasyTouchパネル+内蔵アペックスロケータ ・トルクコントロール付モーター を選択可能)[16] 。口腔内カメラ(SiroCam) も内蔵オプション対応(プロのみ選択可)[17] 。ネットワークインターフェース・USB標準搭載[18] 。左右変換に伴うケーブル類の可動部設計が加わる以外、機能面は各モデル仕様に準拠。内部配線の取り回しが工夫されており、回転中も安定した動作を維持[19] 。価格帯(目安)約350万円 ~(基本構成)[20] <br>※選択オプションにより増減。約427万円~ (基本構成)[20] <br>※高度な衛生システムや内蔵カメラ等を搭載するとさらに高額。追加費用 :Ambidextrous機構オプションは別途加算。具体的価格は要問い合わせ(目安:Proに数十万円程度上乗せとも言われる)。
備考: Integoシリーズはいずれもコンチネンタル(上吊りホイップアーム)方式 とトラディショナル(オーバーアーム)方式 の2種類のデリバリーシステムから選択可能です[21] 。コンチネンタル(CS)はハンドピースのホースが上方からしなやかに手元に届くスタイル、トラディショナル(TS)はアーム先端から器具ホースが下垂する一般的スタイルです[21] 。いずれもドクターユニットの回転範囲は最大240° 、器具のリーチは最大90cmと広く確保されており、ユニット一台で一人診療からアシスタント付き診療まで 幅広く対応できます[22] [23] 。またチェアの最低位は約350mm前後 (モデルにより異なる)と低く設定でき、小柄な患者や高齢者でも乗降しやすい配慮がなされています[24] [25] 。
評価軸に基づくレビュー
操作性(ユーザビリティ) Integoシリーズの操作性 は、直感的で分かりやすいと評価されています。基本操作パネルであるEasyPad はシンプルな物理ボタン式インターフェースで、チェアの昇降・背もたれ傾動や水の出停止、ライト調整など頻用機能をワンタッチで扱えます。上位モデルではオプションでEasyTouch と呼ばれるグラフィカルなタッチスクリーンパネルも搭載可能で、こちらはアイコン表示でチェアや器具の状態を視覚的に確認・制御できます[26] 。初めてシロナ製ユニットを使う場合でも、明快なレイアウト のおかげで戸惑いは少なく、必要な機能に素早くアクセスできるでしょう。また、ユニットの可動域が広く、ドクターユニット(テーブル部)は左右に大きく振れるため術者のポジショニング自由度 が高い点も操作性に貢献しています[27] 。器具ホースも取り回しが良く、アシスタント用テーブルも位置調整が柔軟なため、一人診療からチームアプローチまで支障なくこなせる 設計です[28] 。
一方で、高度な機能を活用するには習熟も必要です。Intego Proに搭載できるタッチパネルは多機能ゆえに設定項目が多く 、例えばエンドモードの細かなパラメータ調整などはマニュアルに沿った学習 が求められます。また、日本の医院で従来主流の国産ユニットと比べ操作体系が異なる部分(例:フットペダルの動作モードやボタン配置)があるため、導入当初はスタッフトレーニングの時間を確保する ことが望ましいでしょう。しかし総じて、「直感的なユーザーインターフェース」で術者のストレスを軽減する工夫が随所に凝らされており[29] 、操作性への評価は高い傾向にあります。
症例適応(対応できる治療の幅) Integoシリーズは一般歯科診療全般に幅広く対応 できる汎用性が魅力です。標準のエアタービン/エアローター用配管に加え、電動マイクロモーターや超音波スケーラーなども搭載可能で、保存修復から補綴、予防処置、歯周治療 までオールラウンドにこなせます[30] 。チェア一体型の設計でモニターアームや口腔内カメラも取り付けできるため、カウンセリング用途 にも活用できます。特にIntego Proでは、追加オプションにより根管長測定器(アペックスロケーター)やエンド用モーター を内蔵し、タッチパネル上で根管長やモーターのトルクをリアルタイム表示・制御する「エンドモード」を利用可能です[16] 。これにより根管治療をユニット単体で完結 でき、安全性と効率を高めています[31] 。また口腔内カメラ(SiroCam)の内蔵にも対応しており、プロービングや治療説明の際に高画質な口腔内映像 をチェアサイドで患者に見せる、といった患者コミュニケーションにも役立ちます[17] 。こうした機能拡張性のおかげで、一般歯科はもちろん、エンド専門医や予防中心のクリニック まで幅広い治療スタイルに適合します。
一方で、外科処置やインプラント手術への特化という点では、インプラント用モーターの内蔵は想定されていないため(必要時は別途持ち込み機器で対応) 、専用の外科ユニットほどの機能はありません。しかし診療チェアとしての剛性・安定性は十分高く、患者をフラットな水平位に倒してもしっかり身体を支える構造です。Morita社のユニットが特に強調するような背もたれ傾斜時の姿勢安定や低反発シートによる長時間診療での負担軽減 といった患者快適性にも配慮されています[32] 。総じてIntegoは「一台で何通りにも使える」コストパフォーマンスの良いユニット との評価があり[33] 、日常診療のあらゆる症例に柔軟に対応できる点が大きな強みです。
連携性(デジタルや他システムとの統合) デンツプライシロナ製品という強みを活かし、Integoシリーズはデジタルデンティストリーとの親和性 が高い設計です。ユニット本体にはネットワーク接続用のイーサネットポート やUSBポート が搭載されており、将来的な機能拡張や他機器とのデータ連携に対応しています[18] 。例えば、チェアサイドモニターに口腔内スキャナーやレントゲン画像を映し出したり、ユニットの患者椅子位置を記録・管理するようなソフトウェアと連動させたりといった用途が想定されています。また、シロナ独自のSivisionシステム (口腔内カメラ+モニター統合パッケージ)に「Ready」な設計となっており、Intego Proではモニターアームやカメラを後付けする際の配線経路などが最初から組み込まれています。これにより追加機器をスッキリと統合 でき、診療空間を乱雑にしません。実際、Intego Proにはあらかじめカメラやモニターの増設前提の「シビジョン(SiVSION)パッケージ」オプションが用意されており、購入時に選択可能です(後述のパッケージオプション参照)。
他社製機器との接続面でも、吸引装置は医院のセントラル式(湿式・乾式いずれも)に対応 し、アマルガムセパレーターとの接続互換性も確保されています[34] 。手持ちのタービンやハンドピースもISO規格に沿っていれば問題なく接続できます。唯一、操作系やソフトウェア連携は同社の他製品(例えばデジタル印象のPrimescan やミリングマシンとのワークフロー統合など)において最大の効果を発揮するため、可能なら同社エコシステム内で揃える とスムーズでしょう。しかし基本的にはどのメーカーの周辺機器とも併用可能であり、「将来を見据えた製品 」としてアップデートにも対応できる拡張性が評価されています[18] 。
価格帯・コスト Integoシリーズの価格帯は、ミドルクラスのユニットとしては適正な範囲 に収まっています。前述のとおり、本体価格の目安はIntego標準モデルで約350万円前後 、Intego Proで430万円前後 (いずれも税別)からとなっており[20] 、これは一般的な歯科ユニットの相場(200~500万円程度[35] )の中間からやや高めに位置します。ただし、デフォルトで備わる機能や品質を考慮するとコストパフォーマンスは高い と言えます。上位モデルのTeneoや他社プレミアムユニットが600~800万円級であるのに対し、Integoはその半額程度で先進機能の多くを享受できる 点が魅力です。
一方で、見積もり段階ではオプション選択に注意 が必要です。例えばIntego Proでエンドモーター内蔵やカメラ・モニター搭載、無影灯を上位のLEDライトに変更、といったオプションを追加していくと総額が大きく上昇 します。また左右切替のアンビデント機構を付ける場合も追加費用が発生します。導入コストを抑えたい場合、必要な機能と不要な機能を見極め、パッケージオプション(Start/Advance/Innovationなど) をうまく活用することが大切です。たとえば基本構成にStart Proパッケージ を組み合わせると、電子フットペダルやLEDライト、タービン・モーターをひと通り揃えたお得なセットになります[36] [37] 。逆に使わない機能は省いてカスタム可能なので、予算に応じ柔軟に構成を調整できる のもIntegoの利点です。
ランニングコスト については、消耗部品や定期メンテナンス費用が発生します。例えば水消毒に使うDentosept薬剤や清浄フィルター類、シートの張り替え等です。幸いIntegoは耐久性の高い素材 を用いドイツで精密製造されており、平均以上の長寿命が期待できるため[38] 、長期的に見た維持費は良心的と考えられます。
品質・耐久性 品質面では、Integoシリーズは「信頼性と耐久性」 が大きくアピールされています[39] 。製造はデンツプライシロナのドイツ工場で行われ、厳密な品質テストを経て出荷されるため、構造体の剛性や部品の精度は折り紙付きです[39] 。実際、競合のA-dec社ユニット(米国)などと並び、「故障の少なさ・耐久性の高さ」 で知られる製品でもあります[40] 。とくにチェア昇降機構やアームの関節部は頑丈で、患者を乗せた状態で頻繁に昇降・回転させてもガタつきが生じにくい設計です。前述のMorita製シグノT500のように低反発クッションやスロースタート機構など患者快適性に振った国内機種もありますが[25] 、Integoも十分に滑らかな動作と快適な座り心地を提供します。背もたれはErgoMotion機構により患者の背骨の動きに追随して傾斜 するため、仰臥位への移行時に首や腰への過度な伸展・圧迫を防ぎます[41] 。このような細やかな動作制御も品質の高さゆえでしょう。
耐久性について、ユーザーからは「10年近く使っても大きなトラブルがない」「ドイツ製らしくしっかりした作りで長持ちする」といった声も聞かれます(※ユーザーレビューより)。さらに表面仕上げも高品質で、スムースで隙間の少ないボディパネル は汚れが溜まりにくく清掃しやすいだけでなく[42] 、長年の使用でも変色や劣化が起きにくい素材です。総合的に、Integoシリーズは「安心して長期間使えるユニット」 として、耐久性への評価が高い製品です[38] 。
ユーザーの声(評判・口コミ) 実際にIntegoを導入したユーザーからは、おおむね満足度の高い評価 が寄せられています。ある歯科医院の院長は「厳しい品質基準に基づいた人間工学的デザインのチェア で、子どもから高齢者まで配慮された低い乗降高さが決め手になった」とコメントしています[43] 。患者さんにとっても優しい設計である点は、現場の評価ポイントのようです。また「操作が直感的で、治療に専念できる」という声もありました[44] 。これはEasyPad/EasyTouchの分かりやすさや、ユニットの統合度合いが高く周辺機器の取り回しが楽なことに起因していると考えられます。
一方、「IntegoとIntego Proの違いは椅子自体は同じで、スピットン(洗口器)部分など装備の差程度」という指摘も一部で聞かれます(※開業支援ブログより)。確かに基本構造は共通のため、Proにしなくても十分との意見もあるようです。ただ実際にはProならではの衛生機能や拡張性があるため、導入目的に応じてモデル選択すべき でしょう。「予算に余裕があればProの方が将来的な安心感がある」という声[1] もあり、ここはクリニックの方針次第といえます。総じてユーザーの声から浮かぶのは、Integoシリーズの信頼性と使い勝手の良さ 、そして患者・術者双方への配慮 に対する高い評価です。
類似製品との違い・優位性(KaVoやMorita等との比較) Integoシリーズを検討する際、競合となり得る他社の同クラス歯科ユニットとしては、KaVo社 やMorita社 の製品が挙げられます。それぞれ優れた特徴がありますが、Integoには独自の優位性も多く見られます。
KaVo(カボ)社の同等機種: 例えばKaVoの「Estetica E30」などはIntegoに近い価格帯・機能を持つモデルです。E30は強力なバキューム(吸引力) や350~830mmという広いチェア昇降範囲 が特徴で、オプションで滑らかな表面加工や微温水の給水機能など衛生・快適性を高めることもできます[24] 。一方Integoは、KaVoに比べデジタル統合や内蔵機能の充実 で優ります。例えばIntego Proではエンド治療用の機能がユニットに組み込まれているのに対し、KaVoの場合そうした機能は別途スタンドアロンの機器に頼るケースが多いです。また、KaVoのユニットは同社製ハンドピースとの相性を売りにしていますが[45] 、IntegoもISO規格対応なので自由度は同等であり、加えてシロナ独自機器とのシームレスな連携 が可能です。総じて、Integoは統合度と先進機能 、KaVoは堅実な基本性能 という違いがあります。
Morita(モリタ)社の同等機種: Moritaのユニットは「Spaceline」や「Signoシリーズ」(例:Signo T500)などが知られます。とりわけSigno T500は患者姿勢の安定と快適性 に力を入れており、背もたれを倒しても頭部から腰まで自然な体勢を保持できる独自機構や、400mmという低い最低位、衝撃を和らげる昇降制御などを備えています[32] [25] 。これは患者さんへの優しさという点で秀でています。一方IntegoもErgoMotionによる背中追従や低い着座位など患者配慮は十分ですが、Moritaほど全面には出していません。その代わりIntegoはユニット自体のコンパクトさ や左右変換機能(Ambidextrous) などレイアウトの柔軟性で勝ります[4] 。Morita製は左利き対応モデルを個別に用意する必要がありますが、Integoなら1台で両対応 でき、限られたクリニック空間を有効活用できます。また、Moritaは国内メーカーならではのきめ細かなサポート (部品供給やメンテ)が強みですが、デンツプライシロナも日本法人がありサポート体制は充実しています。品質面 ではいずれも高水準ですが、Integoは国際的な賞を受賞したデザイン性やスマートな機能統合で洗練度 が高く[46] 、一方Moritaは伝統的な信頼感と日本の医院ニーズへの適合性で評価されています。
以上のように、Integoの優位性 としてまとめると: (1) デジタルデンティストリーや内蔵エンド機能など統合された先進機能 が充実していること[31] 、(2) 左右両利き対応やコンパクト設計による設置・運用の柔軟性 [4] 、(3) ドイツ製の堅牢性と洗練されたデザインによる高い信頼感とイメージアップ効果 が挙げられます[46][39] 。対してKaVoやMoritaは、それぞれ基本性能の信頼性や患者中心の工夫で強みがあります。クリニックの重視ポイント次第ですが、Integoシリーズは総合力が高くバランスに優れる ため、幅広い医院で有力な選択肢となるでしょう。
Integoが向いているユーザー像 Integoシリーズが特にマッチする医院・ユーザー像 として、以下のようなケースが考えられます。
新規開業で質の高いユニットを導入したい医院: 開業時にできるだけ良い設備で患者サービスを高めたい が、予算は無限ではない…という院長にIntegoは適しています。上位機種譲りの品質・機能を持ちつつ価格は抑えめなので、コストパフォーマンス良くクリニックの格を上げる ことができます[1] 。デザインもスタイリッシュで院内の高級感演出に貢献します[46] 。
幅広い診療科目を扱う総合歯科医院: 一台でなんでもこなせる汎用ユニットなので、一般歯科から歯内療法、予防歯科までオールラウンドに診療する医院 にフィットします。特にIntego Proなら根管治療用機能も組み込めるため、エンド専門医やエンド治療比率の高い医院にも向いています[16] 。また口腔内カメラ+モニターで患者説明を重視するスタイルの医院にも最適です[17] 。
複数ドクターが在籍する医院・大学病院等: Ambidextrousモデルを選べば右利き・左利き両方の術者が同じユニットを使えるため、大型医院や大学の診療室 などで誰でも使えるユニバーサルなユニットとして有効です[3] 。短時間でチェアを左右反転できるため、ユニットの融通がききやすく 、診療効率の向上にも寄与します[4] 。
衛生管理を重視する医院: ウォーターラインの自動洗浄や連続除菌機構など、感染対策の機能が充実 しているIntego Proは、滅菌・消毒に力を入れる医院に適しています[8] 。水質管理がシステム化されていることで、患者にもスタッフにも安心感を与えられます。衛生管理の煩雑さをユニット側で軽減してくれるので、院内感染予防を売りにするクリニック にはピッタリでしょう。
診療スペースが限られた都市部医院: Integoは比較的コンパクトな設計で、設置に大きなスペースを要しません[47] 。そのためユニット周りの動線が確保しづらい狭小スペースのクリニック でも導入しやすいです。Ambidextrousの場合でも特段スペースを追加しなくて済むので[19] 、都心部の限られた区画で診療室を柔軟に使いたい場合に有用です。
以上のように、「幅広い診療に対応しつつ質にも妥協したくない」 という医院にIntegoシリーズは向いています。逆に、インプラントオペ専用など特殊用途に特化 するなら他の専用ユニットの方が適合するケースもありますが、多くの一般歯科医院においてはIntegoの汎用性と将来性が活きるでしょう。
導入時の注意点(事前準備・コスト・設置要件) Integoシリーズを導入する際には、以下のポイントに注意して準備を進めることが重要です。
①レイアウト・設置要件の確認: ユニット設置スペースの床補強や配管経路を事前に確認します。他のユニットからの入れ替え導入なら既存の給排水管・エア配管・電源容量が適合するかチェックが必要です。特にAmbidextrousモデルではユニットが回転するため、回転半径内に障害物がないこと 、床のユニット固定アンカー位置に配管類が干渉しないことを施工業者と打ち合わせます。幸いIntegoのアンビデント機構は追加の床スペースを要しない 設計ですが[4] 、ユニット周囲360°に人が立ち入れるクリアランス は確保しましょう。また天井からライトを吊るす場合や天井付近にモニターアームを伸ばす場合は天井高も考慮します。
②ユーティリティの整備: ユニットには電源(一般的に200V) および圧縮空気、吸引(バキューム)、給水・排水 のインフラ接続が必要です。既存クリニックに導入する際は、これらの容量や圧力がメーカー指定の範囲内か確認します。湿式・乾式の吸引方式に合わせてユニットを設定する必要もあるため、事前に自院のバキューム方式(セントラルか個別モーターか、排水との連動はどうか)を伝えておきます。Amalgamセパレーター も必要に応じ組み込みます。納品前にこれら配管工事や電気工事を済ませ、据付設置には通常半日~1日 ほど見込んで計画しましょう。
③導入コスト・補助金: 見積もり段階で、本体価格の他に付随費用 も考慮します。例えば輸送費・搬入費、据付工事費 、古いユニットの廃棄費用、初年度の保守サービス契約費などが発生します。自治体によっては医療機器導入に補助金が出る場合もあるため、補助制度の調査や申請 も忘れずに行います。またリース利用の場合はリース料総額も試算し、月々のキャッシュフローと照らし合わせて無理のない計画にします。
④スタッフトレーニング: 新しいユニットを最大限活用するには、スタッフ教育 が不可欠です。メーカーまたは代理店による操作説明を受け、チェアポジションメモリーの設定方法や清掃・メンテナンス手順、非常時の対応(例:停電時の背もたれ手動復帰方法など)を共有しておきます。Integoの場合、日常の清掃も容易 なよう設計されていますが[42] 、ウォーターユニット内の薬液補充(Dentosept補充)や定期的なフィルター交換など衛生システムの管理項目 もあります。これらは導入前にマニュアルで予習しておくと良いでしょう。
⑤オプション選択の最終確認: 発注時には、必要なオプションが漏れなく盛り込まれているか確認します。とくにIntego Proの内蔵機能系(エンドモーターやカメラ) は後付けが難しい場合もあるため、導入時に付けるかどうか慎重に判断します。逆に不要なオプションは省いてコストダウンを図ります。メーカー担当者と相談し、自院の診療スタイルに合ったベストな構成 を詰めておきましょう[1] 。
以上の点を踏まえて準備すれば、Integoシリーズの導入はスムーズに進められるはずです。高性能な機器だからと身構えず、事前計画とトレーニングをきちんと行うことで、導入後すぐにその恩恵を享受できるでしょう。Integoは「パフォーマンスを頼りにできる(Performance you can rely on)」 ユニット[48] として設計されています。適切な導入プロセスを経て使いこなせば、クリニックの診療クオリティと効率向上に大いに寄与してくれるに違いありません。
[1] [20] INTEGO -デンツプライシロナ株式会社- | Doctorbook academy (ドクターブックアカデミー)
[4] [34] [42] 両手利き歯科ユニット - INTEGO - Dentsply Sirona - 椅子付き / コンパクト / フレキシブル ヘッドレスト付き
[43] 当院について – スカイデンタルクリニック 八戸市
[44] 製品詳細「INTEGO」 - フォルディネット